「ネットウヨ」という反知性主義カルト集団が暴走する日本の現在が危ない。
私は、自民党総裁選で誰が勝とうと誰が負けようと、別に興味はない。ただ、自民党総裁選の勝者が自動的に日本の「首相」という国家の指導者、国家の最高権力者になるということで、関心をもたらざるをえないという程度の話だ。総裁選の後には、総選挙がひかえている。政権交代もありうるかもしれないという天下分け目の政治闘争である。立憲民主党では、小沢一郎が、選挙対策本部に参加するらしいという情報もある。立憲民主党も、いよいよ小沢一郎に頼らざるをえないということだろう。小沢一郎が陣頭指揮をとれば・・・。どちらかというと、私は、こちらの方に政治的関心をもつ。昨日、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」とかいう番組に、日本共産党や立憲民主党、国民民主党 、維新の党など、野党の党首やリーダーが出演して、野党共闘や政権交代などについて議論していたが、こちらの議論は面白かった。自民党総裁選の幼児的な政治漫談にくらべて、はるかに「国家の指導者」「国家の最高権力者」にふさわしい政治家たちが顔を揃えて、高度な政治的対話を繰り広げていた。特に日本共産党の委員長「志位和夫」や立憲民主党の副代表「江田憲司」に、私は興味をもった。こちらの方が、日本という国家の指導者、国家の最高権力者にふさわしいのではないかと思った。こちらの方が「首相」なら、プーチンや習近平、マクロン・・・等と対等に渡り合えるのではないか、と。話は変わるが、昨日、おかしなハガキがポストに入っていた。ある弁護士からの手紙だったが、その内容には笑った。「高市早苗を推薦します。河野太郎は危険です。」とか書いてあった。余計なお世話。「高市早苗を推薦する」のは自分の脳内妄想に留めておけ。手紙など印刷する暇があったら、ネットウヨ雑誌(正論、HANADA、WILL)などばかりを読んでないで、たまには、思考停止に陥って、硬直している脳の活性化のために、「論語」か「聖書」でも読んでろ、と思う。もう遅いだろうが・・・。高市早苗が、「ネットウヨの暴走」ぶりに危機感を持ち、「やめてくれ」と警告を発しているらしいが、ネットウヨの暴走は止まる気配ないらしい。今さら無理だろうね。私は、高校生の頃、開高健(作家)の『パニック』という小説を読んだことがあった。私が心服していた生物担当の教師(実は柳田國男の弟子で、民俗学者でもあったが・・・)に勧められて読んだのであった。それは、異常繁殖したネズミの大群が次々と海に飛び込み、集団自殺するという話だった。集団自殺、自爆テロ。今、私は、不謹慎かもしれないが、ネズミの大群「ネットウヨ」の異常繁殖と集団自殺、自爆テロを連想する次第である。