グローバリズムとは何か?グローバリズムの主導者の一人であり、「ロシア・ウクライナ 戦争 」の影の仕掛人の一人だとも言われているのがジョージ・ソロスだが、彼の愛読書が、カール・ポパーの『 開かれた社会とその敵』だと聞いて、ちょっと驚いたのだが、よくよく考えて見ると、「なるほど 」と思った。カール・ポパーは、私が大学生だった頃、よく読まれていた英国の科学哲学者の一人だった。『 歴史主義の貧困』が、ベストセラーになっていた頃だ。カール・ポパーの思想は、「 科学」や「 科学主義」を根拠に、「共産主義」「 ヘーゲル歴史哲学」「 マルクス主義」などを、科学的根拠がないと批判するものだった。たとえば、『 開かれた社会とその敵』における「開かれた社会」とは自由主義陣営の資本主義社会、つまり西側の国家や社会のことであり、「 その敵」に当たるのは共産主義社会であり、ソ連や中共などの国家や社会のことであった。当時は、東西対立の激化、つまり冷戦の渦中にあった時代だ。単純素朴な「 二元論」的思考が横行していた時代だ。ジョージ・ソロス等の「グローバリズム 」も、その具体的実例だろう。