●岩田温の『西尾幹二論』を読みながら・・・。
●岩田温の『西尾幹二論』を読みながら・・・。
今 、『月刊日本』で、連載対談『今こそ江藤淳を読み返す』をやっている岩田温氏から、『学術一新』という学術雑誌の創刊号を、いただいた。定価が3980円となっているが、それはともかくとして、その創刊号の巻頭論文として掲載されているのが、岩田氏の『西尾幹二論』。西尾幹二といえば、昨年11月 、亡くなったばかりだが、保守系で高名な評論家であった。元々は、ドイツ文学者で、文芸評論家であったが、しかし 、後半はもっぱら保守派の評論家として、保守論壇で名を馳せ、多くのフアンを集め、保守派のイデオローグとして、かなりの社会的な影響力もあった思想家だった。私は、読者として、西尾幹二の文壇デビューの頃から知っているが、直接、お目にかかるようになったのは、『新しい歴史教科書をつくる会』の懇親会かパーティなどの席であった。私のことは、どうでもいいが、岩田氏は、西尾幹二とは、相当 、親しい関係だったようだ。というより、あまり才能のない有象無象が多い保守派の若手の学者や評論家、ジャーナリストの中で 、ひときわ目立つ若手の政治学者としての岩田温に期待すること大であったのだろうと思う。そして、岩田氏も、保守派の学者、評論家、ジャーナリストの中で、西尾幹二を高く評価していたからだろうとおもう。そういう意味では、近頃、珍しい相思相愛の師弟であったといってもいいだだろう。この岩田氏の『西尾幹二論』は、単なる評論ではなく、師を思う弟子の追悼論文とも言えるだろう。さて、私も、保守派を自称しているが 、最近の《保守ブーム》や《保守バブル》には異論がある。