山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

●哲学者=山崎行太郎の公式ブログです。 ●山崎行太郎 (やまざき、こうたろう) ●作家、哲学者、文藝評論家。 ●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。 ●東工大、埼玉大学、日大芸術学部教員を経て現職。 ●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。 ●著書『 小林秀雄とベルグソン』『マルクスとエンゲルス』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』 ● yama31517@yahoo.co.jp

■大江健三郎と藤岡信勝(4)

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大江健三郎藤岡信勝。(4)

『沖縄集団自決論争』とは、大江健三郎の『沖縄ノート』を、現地取材の上で、徹底批判し、論破したと称する曽野綾子女史の『ある神話の背景』に始まる。曽野綾子は、同世代のライバル作家であり、川端康成に続いてノーベル文学賞まで受賞した大江健三郎に、かなり強い対抗心を持っていたらしく、『月刊WILL』などを主な舞台に、保守・右翼陣営の言論人を巻き込んで、荒唐無稽な《大江健三郎批判》を展開し 、裁判闘争にまで持ち込んだ上で、大江健三郎という日本近代文学史上、稀有な存在である文学的権威を打ち砕こうとしたが、見事に返り討ちを浴びて、自滅・自爆したのだった。私は、佐高信氏と対談集(以下引用)を出版して、この『沖縄集団自決論争』  に、それなりの決着をつけたつもりだった。Facebookによると、あの論争と裁判から、もう、11経過したらしい。その間に、数年前に大江健三郎が亡くなり 、そして今年二月には、曽野綾子が亡くなったという。そして付け加えるならば 、最近、一部で話題沸騰中の『日本保守党論争』に、『沖縄集団自決論争』でも裏で《大江健三郎批判》を策動した藤岡信勝が登場してきたこともあって 、改めて、この問題を思い出したというわけだ。