山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《2》。 当時、私は大江健三郎に夢中になっていたから、その大江健三郎が激しく批判され始めているのには、愕然としたが、江藤淳や吉本隆明の大江健三郎批判の文章を読むにつれ、私は、江藤淳や吉本隆明の大江健三郎批判の文章に同意せざるをえなかった。江藤淳の大江健三郎批判はともかくとして、あまりよく知らなかった吉本隆明の大江健三郎批判の文章に出会ったことは、その後の私の人生に、高校時代、はじめて大江健三郎を読んだ時と同様に、大きな衝撃とともに、甚大な影響を

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《2》。当時、私は大江健三郎に夢中になっていたから、その大江健三郎が激しく批判され始めているのには、愕然としたが、江藤淳や吉本隆明の大江健三郎批判の文章を読むにつれ、私は、江藤淳や…

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《3》。 私が、吉本隆明の著作で、最初に読んだ作品名は 『 戦後世代の政治思想』ではなく、『 戦後思想の荒廃』だった。雑誌『 展望』に掲載されていたのも、『 戦後思想の荒廃』の方だった。私は、誰かに教えられたから読んだのではなく、 雑誌『 展望』を買ったから、偶然、読むことになっただけである。私の吉本隆明体験、つまり吉本隆明読書体験は、まったく個人的で、唯我独尊的、恣意的なものである。私は、当時の若者たちが、つまり現在の後期高齢者たちが、吉本

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《3》。私が、吉本隆明の著作で、最初に読んだ作品名は 『 戦後世代の政治思想』ではなく、『 戦後思想の荒廃』だった。雑誌『 展望』に掲載されていたのも、『 戦後思想の荒廃』の方だった。私…

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《4》。 江藤淳と大江健三郎の《論争》と《決別》は、単に江藤淳と大江健三郎の二人だけの問題ではなかった。江藤淳の《大江健三郎批判》が、思想的には対極に位置するはずの吉本隆明と問題意識を共有していたことが示しているように、もっと大きな広がりをもっていた。《60年安保闘争》を契機に 、江藤淳と吉本隆明は、戦後民主主義や戦後派知識人 、あるいは戦後派文化人への批判を始めている。江藤淳には、『戦後知識人の破産』という戦後知識人批判があり 、吉本隆明には

■『江藤淳とその時代』ー江藤淳と大江健三郎の《論争》について《4》。江藤淳と大江健三郎の《論争》と《決別》は、単に江藤淳と大江健三郎の二人だけの問題ではなかった。江藤淳の《大江健三郎批判》が、思想的には対極に位置するはずの吉本隆明と問題意識…

◼YouTube『 山崎行太郎の哲学カフェ』を、配信しました。今後、ほぼ毎日、配信していこうと思います。いつまで続くか分かりませんが〜。今回は、今話題の、小池百合子の学歴訴訟問題について、私見を述べさせていただきました。テーマは、〈北原百代の証言は信用出来ない!!!〉です。都知事選挙からんで、小池百合子のカイロ大学の卒業疑惑など、《小池百合子バッシング》が加熱していますが 、私は、愚民どもとは、意見が違います。小池百合子さんのアラビア語の能力は、専門家たちが認めています。元同志社大学教授のアラブ思想研究家

◼YouTube『 山崎行太郎の哲学カフェ』を、配信しました。今後、ほぼ毎日、配信していこうと思います。いつまで続くか分かりませんが〜。今回は、今話題の、小池百合子の学歴訴訟問題について、私見を述べさせていただきました。テーマは、〈北原百代の証言は…

◼『 学歴詐称疑惑』に群がる元新聞記者だとか元東大教授だとか〜、というようなエセ・ジャーナリストどもは、何故、『 女帝小池百合子』の情報源であり証言者でぁる北原百代という女性や、著者の石井妙子に、突撃取材しないのか。 まずそこから始めるのが筋だろう。証言や聞き書きに、嘘や虚偽が付きまとうのは、当然だろう。北原百代の証言は、伝聞情報や二次情報がほとんどだが、盲目的に信用してもいいのか。北原百代は、8年間、エジプトに滞在して、カイロ大学を卒業し、旅行ガイドをしていたらしいが、真相は、どうなのか。エジプト男性

◼『 学歴詐称疑惑』に群がる元新聞記者だとか元東大教授だとか〜、というようなエセ・ジャーナリストどもは、何故、『 女帝小池百合子』の情報源であり証言者でぁる北原百代という女性や、著者の石井妙子に、突撃取材しないのか。まずそこから始めるのが筋だ…