山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

2022-10-29から1日間の記事一覧

■柄谷行人の新作『力と交換様式』について(6) 私は、大学や大学院で哲学を専攻したが、長い間、マルクスという哲学者が嫌いだった。経済学や歴史学が嫌いだったからかもしれない。私が、マルクスに興味を持ちだしたのは、柄谷行人という文芸評論家が、『マルクスその可能性の中心 』を書き出した頃からである。柄谷行人は、『現代思想』という雑誌で、私が尊敬していた唯一の哲学者である廣松渉と対談しているが、そこで、私にとって、とても大事な、且つ本質的なことを言っている。《日本では、哲学は文芸評論にあったのではないか。 西欧

■柄谷行人の新作『力と交換様式』について(6)私は、大学や大学院で哲学を専攻したが、長い間、マルクスという哲学者が嫌いだった。経済学や歴史学が嫌いだったからかもしれない。私が、マルクスに興味を持ちだしたのは、柄谷行人という文芸評論家が、『マル…

■柄谷行人の新作『力と交換様式』について(6) 私は、大学や大学院で哲学を専攻したが、長い間、マルクスという哲学者が嫌いだった。経済学や歴史学が嫌いだったからかもしれない。私が、マルクスに興味を持ちだしたのは、柄谷行人という文芸評論家が、『マルクスその可能性の中心 』を書き出した頃からである。柄谷行人は、『現代思想』という雑誌で、私が尊敬していた唯一の哲学者である廣松渉と対談しているが、そこで、私にとって、とても大事な、且つ本質的なことを言っている。《日本では、哲学は文芸評論にあったのではないか。 西欧

■柄谷行人の新作『力と交換様式』について(6)私は、大学や大学院で哲学を専攻したが、長い間、マルクスという哲学者が嫌いだった。経済学や歴史学が嫌いだったからかもしれない。私が、マルクスに興味を持ちだしたのは、柄谷行人という文芸評論家が、『マル…