山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

■プーチン演説を読む(2) (以下は、《ロシア嫌い》の人は読まないでください(笑)。) バイデンのウクライナ突撃訪問以来、にわかに《停戦交渉》の話題が 台頭しつつあるが、これが、何を意味するかは明らかだろう。欧米側、つまりウクライ=NATO側が、日本のマスコミ報道とは逆に、かなり《追い込められている》ということだろう。ウクライナ、ポーランドを電撃訪問したバイデンは相変わらず、意気軒昂だったようだが、つまりプーチンを呼び捨てにした上で、《人殺し的独裁者》と罵倒していたが、その裏で、ゼレンスキーに、《譲歩の

プーチン演説を読む(2)
(以下は、《ロシア嫌い》の人は読まないでください(笑)。)

バイデンのウクライナ突撃訪問以来、にわかに《停戦交渉》の話題が 台頭しつつあるが、これが、何を意味するかは明らかだろう。欧米側、つまりウクライ=NATO側が、日本のマスコミ報道とは逆に、かなり《追い込められている》ということだろう。ウクライナポーランドを電撃訪問したバイデンは相変わらず、意気軒昂だったようだが、つまりプーチンを呼び捨てにした上で、《人殺し的独裁者》と罵倒していたが、その裏で、ゼレンスキーに、《譲歩の和平停戦案》をもちかけていたようだ。真相は分からないが、早速、中国が《和平交渉》を呼びかけたことからも予想がつくように、《停戦=和平交渉》の機運が高まりつつあることは確かだろう。しかも、今日中にベラルーシのルシチェンコ大統領が、中国の習近平に呼ばれて、中国を公式訪問すらしい。日本のマスコミ報道とは真逆の方向へ動いている。

それより、プーチン演説に戻ろう。プーチンは、米国の《兵器類》が枯渇しつつあることや、いわゆる伝家の宝刀《核兵器》が使用不能だということを、見透かしているようだ。たとえば、つい先頃、話題になった《新START脱退問題》についても、プーチンは、述べている。新STARTとは、米国との新戦略兵器削減条約(新START)のことだが、プーチン大統領は、その《履行》を停止すると発表した。しかし、《履行停止 》は《 脱退 》ではないらしい。ところがNATO側が、ロシアに対して《核査察》を要求してきたらしい。戦争している敵側に対して、《核査察》とはおかしいとプーチンは言う。それならNATO側の《核査察》もやるのかb、と。米国が核実験をやるなら、ロシアもやるとプーチンは言う。いづれにしろ、プーチン演説は、理論的であり、理詰めである。