■プーチン演説を読む(1)。
ウクライナ戦争一周年目にあたり、プーチン露大統領が、一時間半以上の大演説をおこなった。日本のマスコミは、真面目に、その演説内容を報道しようとさえしないが、私からみれば、今後の戦局をも左右する重要な演説だった。まず第一に、プーチンcが、依然として、心身共に 充実した状態にあることを示していた。日本のマスコミの一部には、依然として、プーチンは追い詰められいぇいるとか、健康状態に問題があるとか、極端な例になると、プーチンは末期の癌だとか、狂っているとかいう迷解説をする《ロシア研究者 》もいるようだが、問題外である。専門的な《 ロシア研究者 》と言いながら、ロシアが嫌いなだけで、ロシアの政治も文化も、もちろん文学や芸術も、何も分からない無知文盲な連中なのだろう。ロシア文学やロシア思想に深くはまりこんだだけの、小生のような《 ど素人 》にさえ、その厚顔無恥な無知蒙昧ぶりは歴然としており、呆れて物も言えないほどだ。日本の全ての《ロシア研究 者》がこれほど幼稚=稚拙とは思わないが、マスコミに出まくっている《エセ・ロシア研究者 》たちの低脳ぶりは歴然としている。
さて、プーチン大統領は、その2時間弱の大演説で何をかたったのだろうか。まず、《ウクライナ戦争》なるものを、プーチンは、2922年2月のロシアの侵攻から始まった戦争ではなく、2014年から始まった《ドンバス戦争 》だという。西側の政治家やマスコミが、それを認めたくない気持ちはよく分かるが、少なくとも、プーチン大統領が、そう考えていることぐらいは、知っておくべきだろう。プーチン大統領は、訳の分からない支離滅裂な世迷い言を、吐き散らしているわけではない。2014年、ウクライナでは 、《ユーロ・マイダン革命 》という民主化闘争があり、親露政権が打倒され、親欧政権が誕生したが、プーチンは、そこから戦争は始まったというわけだ。親米政権の誕生とともに 、ドンバス地方に住むロシア系住民への弾圧と虐殺が、ウクライナ政府軍によって始まったのである。それにプーチン大統領bは、怒っている。実は、そもそもバイダン革命を主導したのは、バイデンやヌーランド、ジョージ・ソロス等の米国ネオコン一派であった。(続く)
