山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

竹中平蔵と高橋洋一と「ポリシー・ウオッチ」。 竹中平蔵や高橋洋一というと経済学専攻の大学教授だと考えるのが普通だろう。しかし、竹中平蔵も高橋洋一も「学者」でも「経済学者」でもない。要するに、まともな経済学の書籍も論文も持ち合わせていない。居酒屋漫談に毛が生えたような経済漫談の本や論文があるだけだ。では、竹中平蔵や高橋洋一の本拠は何処にあるのか。人材派遣業「パソナ会長」の椅子か。 六本木ヒルズを知らない人はいないだろう。しかし、「アカデミーヒルズ」や「ポリシーウオッチ」という怪しい組織を知っている人は




竹中平蔵高橋洋一と「ポリシー・ウオッチ」。

竹中平蔵高橋洋一というと経済学専攻の大学教授だと考えるのが普通だろう。しかし、竹中平蔵高橋洋一も「学者」でも「経済学者」でもない。要するに、まともな経済学の書籍も論文も持ち合わせていない。居酒屋漫談に毛が生えたような経済漫談の本や論文があるだけだ。では、竹中平蔵高橋洋一の本拠は何処にあるのか。人材派遣業「パソナ会長」の椅子か。

六本木ヒルズを知らない人はいないだろう。しかし、「アカデミーヒルズ」や「ポリシーウオッチ」という怪しい組織を知っている人は 、そんなに多くはないだろう。あまり表に出て来ないからだ。

竹中平蔵は表向きは、長いこと、「慶應義塾大学教授」ということになっていた。この「慶應義塾大学教授」という肩書きから、竹中平蔵を、経済学専攻の大学教授と勘違いし、信用する人は少なくなかっただろう。だが、この肩書きが怪しい。

竹中平蔵を、新設の慶應義塾大学SFC(湘南藤沢)の総合政策学部に教授として呼んだのは 、学部長だった加藤寛だったようだ。それまでの竹中平蔵は、銀行や財務省研究所などを渡り歩く「中途半端」な存在だった。その竹中平蔵に注目し、引き上げてくれたのが、大蔵省研究員時代の上司・長富祐一郎だった。

実は、この長富祐一郎という人物も、竹中平蔵と同様にかなり「怪しい」人物だった。ー種の「ダーテイワーク」を平然とやってのける竹中平蔵に、自分の分身を見たのだろう。裏金作り、寄付金集め
人脈作り・・・。大蔵省や財務省では見かけない人物だったのだ。そのころ、竹中平蔵の部下の一人だったのが高橋洋一である。

竹中平蔵は、母校の一橋大学に、博士号を得ようと 、論文(『開発研究と設備投資の経済学』東洋経済新報社 1984年7月)を提出するが、「初歩的すぎる」という理由で、拒絶されている。仕方なく、大阪大学で博士号を取得した。要するに、純粋の経済学者ではなく、「経済学者」という肩書きが欲しかったのだろう。

その後 、大阪大学の教授となるが 、この人事も、本間正明という怪しい大阪大学教授の介入で実現している。しかし、竹中平蔵の真の目標は、経済学者=大学教授ではなかったらしく、大学の講義には不熱心だった。休講も多く 、クビになりそうになった時 、ハーバード大学へ。このハーバード大学は、一年も経たないうちに帰国 、先に述べた加藤寛の招きで、慶應義塾大学教授に就任する。

慶應義塾大学教授就任とともに、加藤寛を後ろ楯に、「フィクサー」的な、あるいは「シンクタンク」的な、つまりく口八丁手八丁の特技を駆使して、怪しい「政商」的な活動が本格化する。小泉純一郎と連携して、いわゆる「郵政民営化」へ突き進むと同時に、加藤寛と連携して、「アカデミーヒルズ」とか、「ポリシーウオッチ」とかいうようなシンクタンク的な研究団体を築き上げ、加藤寛亡き後は、そのボスにのし上がる。

竹中平蔵というと、すぐに「パソナ」という言葉が浮かぶが、もちろん「人材派遣業・パソナ会長・竹中平蔵」は、重要問題だが、それと同様に、あるいはそれ以上に、「アカデミーヒルズ」とか、「ポリシーウオッチ」とかいうようなシンクタンク的な研究団体の存在は重要である。

竹中平蔵は個人ではない。竹中平蔵が代表をつとめる「ポリシーウオッチ」という組織の勉強会=講演会=シンポジュウムは、頻繁に開かれているが、そこの専属メンバーに、高橋洋一岸博幸、原英史等、竹中組の面々が、属している。この組織の周辺には、多くの学者や実業家、ジャーナリスト等が控えている。だから、竹中平蔵個人を、批判、罵倒、攻撃しても、竹中平蔵にとっては、痛くも痒くもないのである。日本社会の中枢部に 、竹中平蔵が築き上げた人脈とそのネットワークが、竹中平蔵「親分」を守っているのだ。

竹中平蔵は、昨年か一昨年か、慶應義塾大学教授を定年退職し、東洋大学に移り、東洋大学教授に就任。それに反対して抗議活動を展開した東洋大学の学生もいたが、逆に大学側から退学を強制される始末だった。何故、東洋大学だったのか。東洋大学副学長の「松原聡」が、竹中一派の一人だからだ。

高橋洋一も以前は、銭湯での時計ドロ事件の時までは 、東洋大学教授だった。東洋大学は、竹中平蔵の縄張りなのだ。高橋洋一は、東洋大学をクビになった後、嘉悦大学教授になっているが、この嘉悦大学も、竹中平蔵が、故加藤寛(慶應義塾大学教授)から受け継いだなわばりだからだ。

昨年度(2020)の「チーム・ポリシーウオッチ」のシンポジュウムの「登壇者」のリストがあるが、以下の通りだ。東洋大学副学長の「松原聡」の名前も出ている。もちろん、「高橋洋一」「岸博幸」「原英史」の名前も・・・。
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登壇者
竹中 平蔵(東洋大学教授/慶應義塾大学名誉教授/アカデミーヒルズ理事長)
冨山 和彦(株式会社経営共創基盤代表取締役CEO)
ロバート・フェルドマンモルガン・スタンレーMUFG証券シニアアドバイザー)
松原 聡 (東洋大学副学長・教授)
高橋 洋一 (嘉悦大学教授)
原 英史(株式会社政策工房社長)
岸 博幸(慶應義塾大学大学院教授)
自民党国会議員を予定しています。
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