山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

■86歳のテロリストが日本を救う・・・かもしれない。 老人らしき人物が、トカレフとかいうロシア製拳銃を懐に、蕨郵便局に立て篭もって事件は、不謹慎かもしれないが、面白かった。特に犯人の《86 》という年齢には驚いた。ふと、《 86歳のテロリストが日本を救う・・・》とい言葉が浮かんだ。一方、渋谷ハロウィン騒動における《若者たち 》の飼い慣らされた小犬のような従法精神と、保守的な無気力とだらしなさには失望した。小生は、《 渋谷ハロウィン暴動事件 》を期待していたからだ。渋谷ハロウィンの若者たちと比較して、

■86歳のテロリストが日本を救う・・・かもしれない。

老人らしき人物が、トカレフとかいうロシア製拳銃を懐に、蕨郵便局に立て篭もって事件は、不謹慎かもしれないが、面白かった。特に犯人の《86 》という年齢には驚いた。ふと、《 86歳のテロリストが日本を救う・・・》とい言葉が浮かんだ。一方、渋谷ハロウィン騒動における《若者たち 》の飼い慣らされた小犬のような従法精神と、保守的な無気力とだらしなさには失望した。小生は、《 渋谷ハロウィン暴動事件 》を期待していたからだ。渋谷ハロウィンの若者たちと比較して、86歳のテロリストの《 行動力 》と《 蛮勇 》には感動した。《 矍鑠(かくしゃく)とした》という言葉があった。元気な老人を表現する言葉だ。それにしても、何故、《 渋谷ハロウィン暴動事件》は起きないのか。《 若者 たち》は、聖なる暴力や暴動という人間的な根源的生命力を忘れたのか。暴力の魅力を忘れたのか。だから日本は衰退・沈没するのだ。高度経済成長の裏には、《 左翼暴力学生 》や《 暴力団》などの激しい反権力的、反体制的な行動と暴力があった。東映の893映画の大フアンだった、当時を象徴する作家の三島由紀夫は、《 市ヶ谷駐屯地自決事件》を前に、《 私は暴力に反対したことは一度もない !》と言い放った。というわけで、86歳のテロリストの蛮勇に創造的な《 暴力 》を久々に見た。興奮してしまった。普段、ほとんどテレビは見ないが、大事件が起きるとかじりつきで見る。昨日はじっくり見た。しかも犯行現場が 、生活圏はまったく異なるが、隣町ということで、上空がバタバタとうるさいので 、窓を開けて見上げてみると、ヘリコプターだった。マスコミが雇ったヘリコプターなのだろう。犯人が逮捕された頃は、夜空を、数機のヘリコプターが、バタバタと音をたてながら、ぐるぐるとまわっていた。こんなにヘリコプターがうるさく飛び続けるのは、《御巣鷹山日航機墜落事故》以来である。あの時も、我が家の上空が、習志野空挺団と御巣鷹山を結ぶ線上にあったらしく、ヘリコプターが頻繁に飛び交っていた。今更、言っても仕方ないが、あの時は、現場へ向かうヘリコプターの行動開始の時間が遅いな、と思ったものだったが、その後の各種の調査・分析で、陰謀論的な背後関係が明らかになっている。やはり、そうだったのかと思う次第だ。さて、《86歳のテロリスト》だが、よく頑張ったと思う。今、蕨警察署に留置されているらしいが、そのうち、落ち着いたら
《差し入れ 》でもしてやろうかな、と思う次第だ。我が脳裏に、斎藤史の次の歌が・・・。
《 暴力の
 かくうつくしき
   世に住みて
    ひねもすうたふ
    我が子守うた》