山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

■サルトルの『ボードレール』を読みながら、早朝の某駅前のカフェで、ホット・コーフィーを飲む。 最近の私の日課は、早朝4時から始まる『暴れん坊将軍』を見て、終わると愛車(ミニサイクル)で散歩に出ることだが 、駅前のカフェに立ちより、100円のホットコーフィーを飲むのもまた 、楽しみだ。今朝は、必要があって、サルトルの『ボードレール』を持参。むかし、学生時代に読んだ時は、あまり面白くなかったが、『江藤淳とその時代』を書くにあたって、是非、読まねばと思って、書棚の奥から探し出してきて読みはじめたら、これが実に

サルトルの『ボードレール』を読みながら、早朝の某駅前のカフェで、ホット・コーフィーを飲む。

最近の私の日課は、早朝4時から始まる『暴れん坊将軍』を見て、終わると愛車(ミニサイクル)で散歩に出ることだが 、駅前のカフェに立ちより、100円のホットコーフィーを飲むのもまた 、楽しみだ。今朝は、必要があって、サルトルの『ボードレール』を持参。むかし、学生時代に読んだ時は、あまり面白くなかったが、『江藤淳とその時代』を書くにあたって、是非、読まねばと思って、書棚の奥から探し出してきて読みはじめたら、これが実に面白い。江藤淳が、影響を受けるはずだ 、
と思う。私は、平凡な家庭に育ったので、サルトルボードレール江藤淳のような、幼くして父親や母親と死別し 、しかも伴侶を失った母親や父親が再婚する・・・という上記の少年たちが味わった「苦悩」や「悲しみ」や「絶望」が、わからなかったのだと思う。日比谷高校時代に、抜群に英語ができたらしい江藤淳らしく、まだ翻訳が出ていない段階で、英訳で読んだらしいが、その後、大学生時代、「三田文学」に『夏目漱石論』を書く時、あるいは晩年に『漱石とその時代』を書く時、このサルトルの『ボードレール』から多くのヒントを得ていたことは間違いないだろう。