山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

2023-05-19から1日間の記事一覧

■江藤淳の『戦後と私を読む(3)。 岸田よ、いい加減にしろ。話は横道にそれるが、広島で、ヒロシマサミット、いわゆるG7のサミットが始まったようである。一方では、中国の西安(旧長安)で、反欧米サミット、いわゆる中国サミットが、一日早く始まったようである。むしろ、こちらの方が重要だろう。岸田は、日本人の屈辱の記念碑である原爆資料館とか現場ドームとやらを、サミットの目玉にしようとしているようだが、私個人は、日本人にとって屈辱の場所を売り混みにする自虐的姿勢とその精神が、気持ちが悪いから、いい加減にしろと言い

■江藤淳の『戦後と私』を読む(3)。岸田よ、いい加減にしろ。話は横道にそれるが、広島で、ヒロシマサミット、いわゆるG7のサミットが始まったようである。一方では、中国の西安(旧長安)で、反欧米サミット、いわゆる中国サミット(中央アジアサミット)が、一…

⬛️江藤淳『戦後と私』を読む(2). 江藤淳は『戦後と私』 で、《 故郷 》や《父》や《家》について、語りはじめている。《 故郷 》や《 父》や《 家》・・・。もっとも江藤淳に相応しくない事柄のように見える。特に、自分の《 故郷 》や《 父》や《 家》・・・。それまで、江藤淳が書いてきた「夏目漱石」も「小林秀雄」も、ともに《 東京生まれ 》で、《 故郷 》に縁のない文学者だった。小林秀雄には『故郷を失った文学』というエッセイさえある。もちろん江藤淳自身も《 東京生まれ 》である。江藤淳の批評的基

⬛️江藤淳『戦後と私』を読む(2).江藤淳は『戦後と私』 で、《 故郷 》や《父》や《家》について、語りはじめている。《 故郷 》や《 父》や《 家》・・・。もっとも江藤淳に相応しくない事柄のように見える。特に、自分の《 故郷 》や《 父》や《 家》・・・…

■江藤淳の『 前後と私』を読む。 江藤淳は、帰国後、アメリカ嫌いになり、《反米愛国主義 》的な言動をするようになったと思われているが、そうではない。江藤淳が、帰国後、まず始めたのは、自分を問い直すという作業だった。『アメリカと私』を筆頭に、『 日本文学と私』、あるいは『 文学と私』『 戦後と私』『 場所と私』などで、執拗に《私 》にこだわり、《 私とは何か 》を問いはじめる。実は、私が、江藤淳や大江健三郎を、同時代の文学者として、雑誌や新聞などに発表される文章を、自覚的に読みはじめるのは、この頃から

■江藤淳の『 前後と私』を読む。江藤淳は、帰国後、アメリカ嫌いになり、《反米愛国主義 》的な言動をするようになったと思われているが、そうではない。江藤淳が、帰国後、まず始めたのは、自分を問い直すという作業だった。『アメリカと私』を筆頭に、『 …

■江藤淳の『 前後と私』を読む。 江藤淳は、帰国後、アメリカ嫌いになり、《反米愛国主義 》的な言動をするようになったと思われているが、そうではない。江藤淳が、帰国後、まず始めたのは、自分を問い直すという作業だった。『アメリカと私』を筆頭に、『 日本文学と私』、あるいは『 文学と私』『 戦後と私』『 場所と私』などで、執拗に《私 》にこだわり、《 私とは何か 》を問いはじめる。実は、私が、江藤淳や大江健三郎を、同時代の文学者として、雑誌や新聞などに発表される文章を、自覚的に読みはじめるのは、この頃から

■江藤淳の『 前後と私』を読む。江藤淳は、帰国後、アメリカ嫌いになり、《反米愛国主義 》的な言動をするようになったと思われているが、そうではない。江藤淳が、帰国後、まず始めたのは、自分を問い直すという作業だった。『アメリカと私』を筆頭に、『 …