山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

2024-01-01から1年間の記事一覧

■江藤淳を読む(4)。 江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これらの親しい人々の《死》が 、江藤淳という文芸評論家の批評的核心部を、存在の深部を形成していることは間違いない。《母親の死 》や《 妻の死 》に執拗にこだわり、その深い哀しみを、文学や批評や思想の領域にまで高め、作品化していった江藤淳の文学的試みを、単に《 女々しい 》とか《 甘ったれ》とか見なし、高見か

■江藤淳を読む(4)。江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これらの親しい人々の《死》が 、江藤淳という文芸評論家の…

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(3)。 江藤淳を、ろくに読みもせずに、さらにもまともに理解しようとう意力もなく、無理解のまま軽々しく批判し、冷笑する人は少なくないが、むしろ、私は、そこに、江藤淳を読むことの《難解さ 》、理解することの《難解さ》が、象徴的に現れていると思う。たとえば数年前に刊行され、それなりに高い評価を得たように見える平山周吉の『江藤淳は蘇る 』をめぐる騒動を見てみると、何処に江藤淳の《難解さ》の根拠があるかがわかるようにみえる。たとえば何回も書く

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(3)。江藤淳を、ろくに読みもせずに、さらにもまともに理解しようとう意力もなく、無理解のまま軽々しく批判し、冷笑する人は少なくないが、むしろ、私は、そこに、江藤淳を読むことの《…

⬛️今年は『山川方夫伝』を出版の予定です⑴。 本文のチェックなどはほぼ終わり、今、『あとがき』を書いています。現在、『月刊日本』に連載中の江藤淳論(『江藤淳とその時代』)の姉妹編になる予定です。出版社は、『維新と興亜』の版元である望楠書房です。『望楠書房』は、こういうと怒られるかもしれないが、今、営業開始して三年目そこそこの中小零細出版社(?)です。しかし、私は、この出版社に、その若い編集者たちの心意気と思想性の高さに共感して、私がかなり前に、月刊文芸誌『すばる』(集英社)に掲載し、そのままになっている

⬛️今年は『山川方夫伝』を出版の予定です⑴。本文のチェックなどはほぼ終わり、今、『あとがき』を書いています。現在、『月刊日本』に連載中の江藤淳論(『江藤淳とその時代』)の姉妹編になる予定です。出版社は、『維新と興亜』の版元である望楠書房です。『…

⬛️今年は『山川方夫伝』を出版の予定です⑴。 本文のチェックなどはほぼ終わり、今、『あとがき』を書いています。現在、『月刊日本』に連載中の江藤淳論(『江藤淳とその時代』)の姉妹編になる予定です。出版社は、『維新と興亜』の版元である望楠書房です。『望楠書房』は、こういうと怒られるかもしれないが、今、営業開始して三年目そこそこの中小零細出版社(?)です。しかし、私は、この出版社に、その若い編集者たちの心意気と思想性の高さに共感して、私がかなり前に、月刊文芸誌『すばる』(集英社)に掲載し、そのままになっている

⬛️今年は『山川方夫伝』を出版の予定です⑴。本文のチェックなどはほぼ終わり、今、『あとがき』を書いています。現在、『月刊日本』に連載中の江藤淳論(『江藤淳とその時代』)の姉妹編になる予定です。出版社は、『維新と興亜』の版元である望楠書房です。『…

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(2)。 山川方夫が交通事故で死んだのは、江藤淳がアメリカ留学から帰国直後であった。住む家の問題から妻の病気、入院など、身辺は多忙をきわめていた。『アメリカと私』の連載を終え、次の連載、『 文学史に関するノート』を開始した前後であった。もちろん、山川方夫が交通事故で危篤状態にあることを聞いた江藤淳は、文字通り、取るものもとりあえずに 、入院先の病院へ向かう。 《 二月十九日の午後、事故の知らせを受けたとき、私は当時まだ西銀座の旧Aワ

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(2)。山川方夫が交通事故で死んだのは、江藤淳がアメリカ留学から帰国直後であった。住む家の問題から妻の病気、入院など、身辺は多忙をきわめていた。『アメリカと私』の連載を終え、次…

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で江藤淳を読む(1) 江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これの親しい人々の《死》が 、江藤淳という文芸評論家の批評的核心部を形成していることは間違いない。《母親の死 》や《 妻の死 》に執拗にこだわり、その深い哀しみを、文学や批評や思想の領域にまで高め、作品化していった江藤淳の文学的試みを、単に《 女々しい 》とか《

■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で江藤淳を読む(1)江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これの親し…

■鹿児島中央駅前のスターバックスで、石原莞爾の『世界最終戦争論』を読む。 昨日は、鹿児島中央駅には着いたが、バス時間が大幅に変更されているので、毒蛇山荘までは帰れず、というより、あらかじめ、それを前提に、《車寅次郎》気取りで、鹿児島中央駅周辺でウロウロしている。というわけで、10:30の田舎の鈍行バスを待ちながら、今、スターバックスでコーヒーを飲みながら、石原莞爾の『世界最終戦争論』を読んでいる。ところで、江藤淳が『 日米戦争は終わっていない』で、石原莞爾を批判して、日米戦争は、短期決戦型の日米戦争では

■鹿児島中央駅前のスターバックスで、石原莞爾の『世界最終戦争論』を読む。昨日は、鹿児島中央駅には着いたが、バス時間が大幅に変更されているので、毒蛇山荘までは帰れず、というより、あらかじめ、それを前提に、《車寅次郎》気取りで、鹿児島中央駅周辺…

■世間の《常識》に逆らって 、今朝、東京を「のぞみ」の自由席で出発。今、博多駅で、九州新幹線の「さくら」に乗り換え中。終着駅=鹿児島中央駅を目指しています。明日から薩摩半島の山奥の無許可古民家カフェ=《毒蛇山荘》で、晴耕雨読の日々。さて、普段、テレビは見ないが、正月だけは、コタツで、コンビニで買った一番安い焼酎を呑みながら、テレビばかり見ていた。主にスポーツ番組を見るのだが、今年はスポーツ以外にも面白いニュースが続き、飽きなかった。サッカーの途中で、地震と大津波警報、NHKの山内泉さんが《 逃げてください

■世間の《常識》に逆らって 、今朝、東京を「のぞみ」の自由席で出発。今、博多駅で、九州新幹線の「さくら」に乗り換え中。終着駅=鹿児島中央駅を目指しています。明日から薩摩半島の山奥の無許可古民家カフェ=《毒蛇山荘》で、晴耕雨読の日々。さて、普段、…

■【山崎行太郎チャンネル】最新号(本年度最終号)を配信しました。テーマは《 「東京地検特捜部 」の闇を暴くー田中角栄事件から安倍派事件まで。 》 私は、《小沢一郎陸山会事件》で、《 東京地検特捜部 》の闇に興味を持った。《 東京地検特捜部 》が主導した小沢事件によって、政権を目前にしていた《 小沢一郎政権 》が潰され、民主党政権が誕生したとはいえ、小沢一郎抜きの民主党政権は、片肺内閣で、いつ崩壊してもいい状態だった。小沢一郎に対する《 東京地検特捜部 》などの追求はなおも、執拗につづき、検察審査会によっ

■【山崎行太郎チャンネル】最新号(本年度最終号)を配信しました。テーマは《 「東京地検特捜部 」の闇を暴くー田中角栄事件から安倍派事件まで。 》 私は、《小沢一郎陸山会事件》で、《 東京地検特捜部 》の闇に興味を持った。《 東京地検特捜部 》が主導した…

あけましておめでとうございます。令和六年元旦。山崎行太郎。