■日比谷高校時代の江藤淳について。(『江藤淳とその時代 (5)』草稿)
作家の坂上弘は、日比谷高校時代の江藤淳の後輩になる。江藤淳が三年の時
坂上弘は一年生だったらしい。坂上弘も、学生大会での江藤淳のこと覚えているという。
《 が、私たち後輩をもっともおどろかせたのは、生徒会での理路整然たる雄弁だった。彼は 、いつも戦災でくずれかかった大講堂の一番上から手を上げ、壇上まで駆け下りてきた。江頭淳夫少年一人に、左翼がかった自治会少年や教師たちが、その弁舌で蹂躙されていた。これはその後語らい草になっていた。》()