山崎行太郎公式ブログ『 毒蛇山荘日記』

哲学者=文芸評論家=山崎行太郎(yamazakikoutarou)の公式ブログです。山崎行太郎 ●哲学者、文藝評論家。●慶應義塾大学哲学科卒、同大学院修了。●東工大、埼玉大学教員を経て現職。●「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認めらlれ、文壇や論壇へ進出。●著書『 小林秀雄とベルグソン』『 小説三島由紀夫事件』『 保守論壇亡国論』『ネット右翼亡国論 』・・・●(緊急連絡) 070-9033-1268。 yama31517@yahoo.co.jp

■田中智学と日蓮と日蓮宗。 日蓮の起こした反国家論という《闘う仏教》としての日蓮宗から、時代経過とともに《葬式仏教》に堕落しつつあった日蓮宗に、日蓮宗本来の《闘う仏教》の精神(反国家論)を吹き込んで、日蓮宗を再興しようよしたのが、田中智学であった。その《 戦う仏教 》としての日蓮宗を、葬式仏教に堕落した日蓮宗から脱退=離脱し、あらたに在野に活動の舞台を求め、その反国家論的な団体の名称も、日蓮の言葉から《 国柱会》と名付ける。私は、宮澤賢治や石原莞爾が、何故《国柱会 》に入会し、 何故《国柱会》の熱狂的

■田中智学と日蓮日蓮宗

日蓮の起こした反国家論という《闘う仏教》としての日蓮宗から、時代経過とともに《葬式仏教》に堕落しつつあった日蓮宗に、日蓮宗本来の《闘う仏教》の精神(反国家論)を吹き込んで、日蓮宗を再興しようよしたのが、田中智学であった。その《 戦う仏教 》としての日蓮宗を、葬式仏教に堕落した日蓮宗から脱退=離脱し、あらたに在野に活動の舞台を求め、その反国家論的な団体の名称も、日蓮の言葉から《 国柱会》と名付ける。私は、宮澤賢治石原莞爾が、何故《国柱会 》に入会し、 何故《国柱会》の熱狂的とも言うべき《 信者 》になったのか、不思議であったが、その理由は、おそらく、その反権力的、反体制的な、 過激な《 反抗精神 》、つまり《反国家論的精神 》にあったのではないかと思う。宮澤賢治の《イーハトーブ》というユートピア思想も、石原莞爾の《満洲=王道楽土》というユートピア国家論も、国柱会の反国家論的なラジカリズムと共通するものを持っている。